2004年2月

「スッピン勝負」

 動く物を描きたくなって、この1月アフリカのケニアへ行ってきました。
 サファリカーに乗り、サンルーフから首を出し、F6スケッチブックとリブで、のっしのっしと歩くゾウさんや、サバンナを疾走するチーターをスケッチしまくる毎日でした。
 動く物を描くと、「線」こそ絵画表現の究極の手段だということを実感します。
 動物をしっかりと見つめつつ、手にまかせながら気合いをこめて白い紙にグイグイと、あるいはサラサラと線を引いていく快感はたとえようもないですね。
 「光と影」なんか必要なし。大体、下描きデッサンしたり、影をつけたりしていたら、動物はいなくなってしまいます。
 「色」も必要なし、うまく出来上がらなくても魂を込めた線は、それだけで十分。“お化粧”を拒否しています。
 今年もスッピン勝負でいこうと思います。


アフリカゾウ(ワットマンF6・リブ1本)
ケニア・マサイマラ国立保護区(大阪府と同じ大きさという巨大な放し飼いのサバンナ)のオーロロ草原にて。
 サファリカーで走っていたら突然森から出てきた巨ゾウがゆっくりと歩いてきたので大急ぎでスケッチ。頭の線、鼻、眼の順で描き始めました。背景はゾウが去った後。約10分。

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