2005年7月

才能ってなんだ?

 先日、私の元に自作の絵のコピー数枚に添えて「私にプロになる才能があるでしょうか?率直なご意見を……」という手紙が地方の一読者から届きました。
 私は随分乱暴な話だなと思いました。私自身、はたして自分に才能があるかどうか分からない(大体考えたことない)のに人のことなど分かるわけがないのです。
 どうやら「才能」ということは、すでに描きまくっている人は考えずに、これから描いてみようか?とか描けずにモタモタしている人にかぎって「あるとかないとか」考えることのようです。
 私の「才能」についての今の考えは次の通りです。
 才能とは生まれついて持っているのが大部分のように一般に思われていますが、それは大間違いで、生まれついて持っているものは才能の要素の基本ではあるけれどせいぜい20%位の役割しか持っていないのです。ただし、自分が今持っている生まれついての資質の他人と比べての長所、欠点、特徴は誰よりもよく知っておくということが必要です。
 その上で自分に(例えば絵の)才能があるかどうかは次の3つで確かめられるはずです。
1.どうしても絵によって自分を表現していきたいという強い心(ハート)があるか?
2.何があっても、何年も唯一人続ける持続力(バイタリティ、エネルギー)があるか?
3.絵を描くからには、いつか誰のものでもない自分ならではのものを生みたいという誇り(プライド)があるか?
 今、静かに考えて、これが自分に揃っていれば間違いなく「才能」がある、ということで、プロになる可能性も当然あるのです。
 3つの内、1つでも欠けていたら、それを補う努力をするか、才能なしとして他の道を考えることです。
 ……ということですから、「才能」とは、他人に問うべきことではなく、他人には分からないことです。
 自分自身で考え、又、考えることを決してやめないということです。
 以上を、私に手紙を下さった方へのご返事に代えさせていただきます。

遊覧船ミラノ号(イタリア・コモ湖)(アルシュ全紙F12)
 ジェットエンジンなどの新しい遊覧船が多い中で唯一、クラシック・スタイルを守っているミラノ号です。
 2回乗って湖を往復しながら船のカタチを覚えた上で、バラージオの湖に立ってナマ描きしました。
 まずピグマ2.0で手前の花を描き、船がくるのを待ったというわけです。線3時間。その後の色塗りに8時間位かかりました。

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