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2005年10月
人物を描くぞ!
私は、どこの国へ旅スケッチに出かけても、そこの「風景」を描くだけでは面白くなくなり、どこかに「人物」を入れたくなります。(人物がいなければ動物でもいい)
次に、点景の人物ではあきたらなくなり、ぐっと接近しての人物を求めてウロウロすることになるのです。
セザンヌは「絵のきわみは人物画である」と言ったそうですが、たしかに、何よりも難しいけれど、何よりも絵ごころをそそるのが人物ではないかと私も思っています。
人物の難しさとは、デッサン力などの技術がほとんど通用しないということです。ヘタクソでも見事に生き生きと人物を描く人がいるのを見ても判るように、人物を描くのは技術ではなく、描くこちら側の人物を見る「眼」なのですね。
それはいわば人間観といってもいいものですから、自分自身そのものが問われるというわけです。(それが又、その場でいっきにペンで描くと、いっそうモロに「線」で示されるのですから、こわいのです。)
さてさて野外スケッチの秋です。
こわいもの描きたさに外へ出て、紅葉なんぞに気をとられず、しっかり「人物」をも見つめ、描こうではないですか。

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