2006年3月

色の道について

 なぜか男性に「いい色が塗れない」と悩んでいる人が多い。
 「好きな色を塗ればいいじゃない」と言っても、そもそも「好きな色」が無いというのだ。
 これはムリもない話で、男性の多くはカタギの仕事に就いている人が多いので、毎日あのドブネズミといわれる目立たない無彩色に近い服で過ごしているのです。
 色彩センスは、その人の日常生活の中でしか育てられないのに、色とは殆ど無縁の生活を毎日、いや何年も何年も続けていたら「好きな色」などできるはずはないということです。
 男も女も含めて、ふだんの服装や身のまわりのものの「色」にこだわりを持っている人、つまりおしゃれ感覚のある人の描く絵の色は、かならず(その人なりに)きれいではないですか。
 身にまとう色彩と、絵に用いる色彩は大体似ているものです。もしいい色、きれいな色を使いたいと思う人は、ただ悩んでもダメ、人に聞いてもダメ。
 自らの生活の「色」を思いきっていい色、きれいな色に変えればいいのです。
 ちょっとした勇気があればできます。
 それが色道修行というものであります。

冬の日光陽明門F6ワットマン)東京電力:暮らしと電気のスケッチブックより

これは広告ページのために描いたものです。
かなり底冷えのする日だったので、ホカロンをあちこちに入れてのスケッチでした。
線の震えがけっこういい感じを出してくれました。

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