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2006年7月
自由さとまじめさ
マルタ島スケッチツアー。ある朝のコーヒータイムで、K奈子さんが「私は、初めは線でルンルン楽しく描き出すんですけど、いつの間にかまじめになってしまうんです!」と話したら、ミラノから参加のM佳さんが「私もそうなんです!それで結局、また、まともな絵になってしまうのよね!」と応じて、それはなぜかという話しへと盛り上がっていきました。
私にも、よくあることなのであらためて、考えさせられる話しでした。これは難しくいえば、直観から、分析へと移っていく思考回路をめぐるテツガク的問題といっていいでしょう。
また、無心な気持ちとか、自由な心を保つことが、この世でいかに困難なことかということをもハラんでいますよね。
私が、絵の入門には「線」からスタートするほうがよいとしているのは、「線」のほうが「光と影」の描き方よりも、より直観を保ちやすいと考えるためです。
直観から分析に進むことは、ごく自然のことです。K奈子さん、M佳さんが考えるべきことは、直観をいかに持続させるかということではないでしょうか。
作品は最後にはそれなりにまとめることになりますから分析の力は必要です。
そのギリギリまで直観を持ち続けられるようになれば、絵はガラリと変わったものになるのではないでしょうか。
もっと重要なことは、最初から「まじめ」に入っていってしまう場合です。分析から直観のコースです。これは「逆コース」なのです。
続きは、この次に……。

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