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2007年7月
素描と作品
線スケッチを3年くらい続けた人は、たいてい1つの分かれ道に遭遇します。
線スケッチは、室内であれ野外であれ、現場で描くことが多いので、一枚にそれほど多くの時間をかけられません。
スケッチつまり写生は、何よりもナマでものを見るので、絵を描く上で最も重要な「目」が鍛えられるということ、或いはものの動きをとらえる力がつくなどの、かけがえのない長所がありますが、その反面、デッサンを重ねた上、何日も何十日もかけて描き上げていき、世に問うていく「作品」づくりには、向いていません。
線スケッチは、かなり描き込み塗り込んでも「作品」までは行かない「素描」どまりになりがちです。いわゆる淡彩風です。
そこで、「分かれ道」がある日やってきます。分かれ道の1つの道は、これからも線スケッチによる描き方で進んでいこうという道です。
ジャンル分けすれば「素描」かもしれないが、ナマ写生の方が気持を込められるし、自分にも合っている、という人がこの道を選ぶかもしれません。
もう1つの道は、線スケッチを基本としつつも、もう1歩「自分ならではの絵」に踏み込んでいきたいという道です。
「素描」から、「作品」へと、いわば未知の領域へと進んでいこうという怖いけれども魅力ある道です。
私はこの「分かれ道」にほぼ3年に1度遭遇してきました。実は、2007年夏の今、又してもその標識の前にいて、年甲斐もなくドキドキしたりオロオロしたりしているところです。
あなたは、今どこの道を歩いていますか?

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