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2007年8月
線描でスッピン勝負!
相変わらず「色がうまく塗れない」と悩んでいる人が後を絶ちません。そう言っている人の絵を見ると、「線」がまるでなっていないことが多い。
荒れたお肌を棚に上げて、「お化粧がうまく出来ない」と言っているようなものです。
「自分の線」について常に考えている人は、色についてはそれほど悩んでいません。
気持ちのこもったいい線が描けるようになると、そこに塗る色など、まあどうでも良くなってくるのです。そうでなければ、線描の途中で、色もしっかりイメージが出来てくるのです。(見よ、中国北宋時代の色無し山水画を!)
西洋絵画が印象派以降20世紀に入って、マチス、カンディンスキー、クレーなどが現れたため、絵画があたかも色彩の芸術であるかのように私たちは思い込まされてきました。
映像などのカラー化がそれに拍車をかけました。
しかし、実際に絵を描く者ならすぐ気がつくことは、絵画が「もののカタチを描く」ことを基本とする以上、「線」を用いたデッサンこそが、絵画表現の原点であることに変わりはないのです。
いかなる色であれ、色彩は面として広がる拡大性をその性質に持っているため、もののカタチをシャープに描きとることはできません。
色で悩んでいる人は、あらためて自身の素肌つまり線デッサンを見直して下さい。
しばし「色」など忘れ、スッピン勝負をしてみたら如何でしょうか?

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