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2007年9月
旅スケッチの心得
私は、もともと浮かれ性の性格ですので、旅スケッチでは、よくよく注意しないと、失敗をしでかしたり、いい絵が描けなかったりします。
そこで出発前には、次の「3つの心得」をスケッチブックの裏などに書いて、心を静め、初心に帰って準備にかかることにしています。

以上ですが、少し説明を加えますと……。
<その1>絵を描くということは、どこで描こうと、周りに誰がいようと、自分たったひとりの孤独な作業です。
旅に出ると、仲間がいたり、いいガイドブックがあったりと、頼れるものにすがるユルい気持になりがちです。信じるものは、自分の目、自分の判断力だけということを思い知ることです。
<その2>恋人探しと同じで、モチーフは探し回ったり追いかけてもダメです。心静かにゆったりしていれば、必ず「目にとまる」ものが見えてきます。それがいいモチーフとの「出会い」です。
<その3>美しい色、ハデな色彩は、モノの表面にすぎません。色にまどわされず、モノのカタチそのものを見抜くことです。そこに「線」が浮かんできます。それを、思いきりよく紙に描き始めればいいのです。
考えてみれば、この3つの心得は、絵を描くことすべてに通じることかもしれませんね。
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