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2007年10月

全紙パニック!

 最近、私の教室(池袋と新宿)の受講生の間で「全紙パニック!」が起こりました。
 33名全員が、10月期講座の第1日目に、全紙(76×56cm位の水彩紙)を用いた作品の発表をすることになったからです。
 半分ほどの人が「全紙なんて描けなーい……」と言っていましたが、当日教室にズラリと並べられた作品は、どうしてどうして、かなり気合いの入った作品ばかり。
 皆それぞれ、かなり苦労して完成したという達成感もあって、いっせいに「オーッ!」というどよめきと拍手が起こったほどです。
 この全紙チャレンジによって、実感したことは、人によってさまざまですが、ほぼ共通して感じられたことは、つぎの3点ではないかと思われます。

  1. 「インパクト」作品が大きくなると、自然に一歩引いて絵を眺めることになる。すると作品の「よしあし」よりも、まず絵の発するインパクトの強さ(エネルギーの高さ、個性の強さ)が勝負をきめるということ。
  2. 「ボロが出る」作品が大きくなると、F6サイズでは、なんとかごまかせた自分の欠点が、隠しようもなくあらわれる。つまりボロがハッキリと出るということ。
  3. 「丁寧さ」作品が大きくなると、色塗りにビックリするほど時間がかかるということ。丁寧に塗り込めば塗り込むほど、作品全体に、他の作品に負けない重量感が出るということ。

 などなどです。これからも、全紙さらには40号大の特大全紙へのチャレンジを続けたいと思っています。皆さまどうぞゴカクゴあれ。

<今月の絵>

井の頭公園の彼岸花(76×56cm・アルシュ中目)
A. 人に「全紙描くべし」と言ったので、私も引っ込みがつかなくなり、全紙を丸めて筒に入れ、自転車で吉祥寺の井の頭公園へやってきました(9月20日)。
 モチーフは、かねてからねらっていた彼岸花です。
B. 彼岸花は、何度か描いたのですが、なかなかうまく描けません。そこで今日は草むらに全紙をひろげ、下から見上げるように描くことにしました。
 ひざをつき、お尻を上げて首をねじった珍妙な格好です。

C. 途中休憩を入れて5時間位で、線描できあがり。
 顔と手に100回位蚊にさされた上、プチ・ギックリ腰状態で帰宅。

D. 家で色塗り作業。上半分の空のマスキングと色塗りに約1日。下半分のマスキングと色塗りを少しずつやったら6日間かかりました。彼岸花の色を塗って完成したのが「今月の絵」です。
 全紙はけっこう大変ではありますが、達成感は格別ですね。
Sketch Reportもご覧下さい。

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