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2008年1月

「集中」がほしい

 明けましておめでとうございます。
 私もこの年(明けて72歳)になって、少し判ってきたことは、心に響く絵にはかならず、描いた人の気持の「集中」があるということです。技術ではけっして無いということです。そういう眼で見ると絵がよく見えてきます。
 たとえばルノアールの作品をよーく見ると、ドキリとするような凄い「集中」を見せる絵と、(特に晩年のものは)技術の巧みさだけで「集中」の見られない駄作とがあることが判ります。
 自分が前に描いた絵を見返すとき、破りすてたくなるのは、「集中」のない、その場をつくろった絵です。ヘタでも「集中」のある絵には愛着を感じます。
 「集中」とは、いったい何でしょうか?オリンピックに出るアスリートも、大リーグの打者も皆この言葉を口にします。
 とにかく納得のいく一枚をかけるか否かがこの「集中」にかかっていることだけは確かなのです。
 (私は「集中」という言葉には、やや緊張を感じるので、「無心」という言葉におき代えて考えるようにしています。)
 では、私たちはどうすれば「集中」(「無心」でもいい)を手にすることができるのでしょうか? この情報やら生活やらの「散漫」さ溢れる日常の中で……。
 2008年は、この「集中」を、腹に据えつつ考え続け、描き続けていくつもりです。
 本年もどうぞ宜しくお願いします。


<今月の絵>

「雨のバリ島」(760×560)
 '07年12月に15名のスケッチャーとバリ島を訪れて描きました。雨の日が多く、早朝の晴れ間にホテルの近所を歩いたらニワトリに出会いました。今回のテーマはニワトリに決定。
「雨上がりのバリ島」(760×560)
 家のひさしの下に全紙を広げてニワトリを描いていたら、突然雲が晴れました。メンドリがいっせいに現れ、ハイビスカスがパッと開いたのです。
「夕暮れのバリ島」(760×560)
 雨上がりの田園の緑が美しい。それにしてもオンドリの動きが早く、全紙もって追いかけるのが大変でした。
「バリ島レゴン・ダンスの踊り子」(760×560)
 先に帰国する方から全紙をいただいたので、ホテルのショーにやってきたダンサーにロビーでポーズをとってもらって描きました。全紙があってよかった。ありがとうございます。

Sketch Reportに'07年度大賞、新人賞を発表します。

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