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2008年6月
街へ出よう
この間の日曜日、私が新宿歌舞伎町のやや怪しげな横丁を通りかかったら、なんとあのセレブ若奥様風?のK島さんが、ビールの空きビンの間に腰を下ろし、堂々とF10紙を広げて、ネオン看板をスケッチしていました。
「今日は大きいスケッチブックを抱えた人によく会いますね」と笑っています。
わがスケッチャーたちは、ついに都会の真っ只中へ進出しはじめたのです。
西欧では印象派以降、日本でも明治以降、絵を描く者は、きまって旅に出て海山の風景を描くか、家の中にこもってバラの花か美人画などを描いてきました。
そのほうが、描きやすいし売れセンの絵が描けるということが大きな理由ですが、自分自身が日常を生きている、この都会の「現実」から目をそらして、逃げに走っていたということも言えるのではないでしょうか。
たしかに都会を、街を描くのは難しい。今を生きて動き回っている「人物」をとらえなければならないからです。いつも目にするものを、あらためて見つめ直すということは、現実に街の中で生活している、自分自身ともあらためて向き合うことになるからです。
なーんて考えているよりも、どんどん街の中へ出ていきましょう。
動く人物も描き始めればホントに面白い。やめられなくなります。
どこかの横丁で、またお会いするかもしれません。
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