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2008年9月 

都会を描く その2

 猛暑が続いた今年の夏は、「都会を描く」ことに集中しました。
 歌舞伎町は人通りが激しいので、立ち位置選びが難しい。今回は靖国通り交差点角の宝くじボックス裏の車道スレスレ、40センチ四方の場所で描くことにしました。
 なんとか全紙を横に広げて、ドンキホーテの店と向き合う形での陣地設定です。連日の気温36度。もちろん日陰なし。
 今回は、いつものようにビル街から描くことをやめて、目の前を行き交う人物を、まず片っぱしから狙い撃ちしようと考えたのです。
 しかしあらためてここにしゃがんで眺めてみると、人間てよく動くものですね。
 カップルがいます。イケメンホストが、キャバクラ嬢がいます。中国人観光客やサラリーマンもいます。自転車やバイクも走っています。
 道路にちょっと首を出したら、信号が変わって私の鼻先をクルマが走り去りました。
 「都会を描く」とはナマ易しいことではないことをあらためて思い知ります。
 見物人が私を取り囲んでいます。私の背中は汗でぐっしょり。全紙に汗がしたたり落ちます。
 絵を描く者にとって、都会はまぎれもなく戦場ですね。気合負けしたり、冷静さを失ったら、一本の線もまともには引けないように思えてくるのでした。

<今月の絵>


新宿歌舞伎町2008夏(560×760mm)
@人物(群衆)から描きはじめたのは久しぶりです。建物を中心に描くよりも、都会のエネルギーやざわめきが出るように思います。
でもホントに難しい。
Aお勤めに出かけるキャバクラ嬢が信号待ちしているところからスケッチスタート……。
B今はやりの髪形は、歌舞伎町の本屋にあった雑誌「小悪魔AGEHA」で研究? ずみだったので、スイスイ描けました。
Cイケメンホストと同じようなエアリー茶髪の若いサラリーマンが私の前を横切ります。
Dゆかたギャルと甚平男のカップルも狙ってみます。

E線描のできあがりです。
人物はほとんど「リブ」一本で描きました。遠くの人物と街路樹などは「筆サイン極細」です。
Sketch Reportもどうぞ……。