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2008年9月
都会を描く その2
猛暑が続いた今年の夏は、「都会を描く」ことに集中しました。
歌舞伎町は人通りが激しいので、立ち位置選びが難しい。今回は靖国通り交差点角の宝くじボックス裏の車道スレスレ、40センチ四方の場所で描くことにしました。
なんとか全紙を横に広げて、ドンキホーテの店と向き合う形での陣地設定です。連日の気温36度。もちろん日陰なし。
今回は、いつものようにビル街から描くことをやめて、目の前を行き交う人物を、まず片っぱしから狙い撃ちしようと考えたのです。
しかしあらためてここにしゃがんで眺めてみると、人間てよく動くものですね。
カップルがいます。イケメンホストが、キャバクラ嬢がいます。中国人観光客やサラリーマンもいます。自転車やバイクも走っています。
道路にちょっと首を出したら、信号が変わって私の鼻先をクルマが走り去りました。
「都会を描く」とはナマ易しいことではないことをあらためて思い知ります。
見物人が私を取り囲んでいます。私の背中は汗でぐっしょり。全紙に汗がしたたり落ちます。
絵を描く者にとって、都会はまぎれもなく戦場ですね。気合負けしたり、冷静さを失ったら、一本の線もまともには引けないように思えてくるのでした。
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