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2008年12月 

秋、「自分の色」について考える

  秋は展覧会を見ることが多いので、「色」について考えさせられます。アマチュアでも、大画家でもそれなりに「自分の色」で作品を仕上げています。
 よく見ると色の出し方にも違いがありますね。
 @のタイプ─ゴーギャン、マチス、梅原龍三郎などは、色大好きな人たち。「自分の色」を出すためにカタチを描いている。
 Aのタイプ─ピカソには決まった色が無い。何より好きなのはカタチで、カタチの進化に合わせて「自分の色」も変えていってる。
 Bのタイプ─フェルメール、レンブラント、小磯良平などは、現実の色の再現つまり、リアリズムを大切にしている。リアルさの中に「自分の色」をひそませている。
 ……という具合に分けられるように思います。つまり色に対する考えは人によって違うということ。「自分の色」を言われて、ムリをして作りあげるものではないということです。
 時は紅葉まっさかりの秋です。お互い「自分の色」について考えるいい機会かもしれません。
 私も只今、赤いモミジの色を塗りながら、オレンジ系の赤にするか、ピンク系の赤にするか、いったい「自分の色」はどっちなのだ……と心揺れているところであります。

<今月の絵>
奥多摩御岳渓谷の秋(530×455mm・ワットマン)
2008年は寒暖の差が激しかったためか、例年より紅葉がグッと美しいように感じます。
モミジは若葉の時のグリーンも、色づいてからの赤もきれいですが、そのシャープな葉のカタチに一番惹かれます。
まずはマイブックでモミジのカタチを描いてみました。よく見るとモミジにもさまざまあるのですね。
買いたての「リブ」で、中央のモミジの葉から描き始めました。モミジを全部描いてから、「ピグマ2ミリ」で岩をグイグイ描き、あとはほとんと「筆サイン極細」一本で仕上げました。
サムホール紙に葉っぱを一枚描いて試し塗りしたもの。赤い部分には「オペラローズ」と「スカーレット・レイキ」を使用。