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2009年11月
「手馴れた線」にハッとする
ボールペンなどで書く文字も、たくさん手紙など書いて手馴れてくると、いつか形ばかりのつまらないものになりますよね。
全く同じことはペンでスケッチをする「線」にも起こります。たくさん線描を重ねる内、気付かぬ間に「手馴れた線」を引く自分にハッとさせられます。人間、馴れほどおそろしいものはない。馴れきったら最後、初心の新鮮な気持ちに立戻るのは本当に難しいものです。
初めはだれでも、集中した観察を行えばヘタなりに勢いのある瑞々しい「線」を引くものです。その気持ちを保ち続けることがどれほど大変なことか。その気持ちを失うことがどれほどたやすくあっけないことか。
失われた線による失われた自分。そして手馴れた線による手馴れた人生。
とまあ、そんな思いの自分に喝を入れるつもりで、今月から私がかねがねお手本として仰いでいる「手馴れてない線」をいくつかご紹介しまーす。
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