2010年1月 2009年度永沢まこと賞発表!
おそまきですが明けましておめでとうございます。
 新年恒例の永沢まこと賞2009年度賞を発表させていただきます。この賞はこれが第6回目となります。今回も今まで同様、前年度抜きん出た作品を制作し多くの人に刺激とエネルギーを与えてくれた方を、永沢の独断により選出させていただきました。
 出来ることならお一人一千万円位の賞金をさしあげたいのですが、手元不如意により、受賞者の方には、その気持ちだけ(?)受け取っていただければと思います(笑)。
 2009年度賞の受賞者は以下に作品の一部をご紹介する、秋本裕行、あわたさちこ、小川健一、近藤麗子、佐藤和子、玉井美香、浜地克徳(敬称略・アイウエオ順)の7名の方です。
 7名の方々の作品を個展・ブログその他で、ぜひあらためてご覧になって下さい。そして今後の動向に注目しましょう。
●秋本裕行さん
埼玉在住・池袋コミカレ永沢教室

東京谷中「夕焼けだんだん」

 細いくもの糸のような線の早描きで対象をからめとるように描く秋本さん。2年ほど前からじっくりと風景と向き合い、くもの糸線を密集させつつ情感こめた作品を重ねてきました。「TOKYO三十六景展」で注目を集めた「夕焼けだんだん」がその大きな成果です。


ニューヨーク・スケッチ

●あわたさちこさん
新潟県佐渡在住・スケッチ教室講師

ネパール・サランコットにて

 風景でも人物でもテーブルの食物でも、けっして力むことなく、いつも自然体で楽しそうに描くあわたさん。「私にも描けそう」とマネ描きで始める人も多いのですが、このナチュラルな柔らかい線のマネはとても出来ないことがすぐ分かります。自然体の生活に根ざした線を持つ稀なスケッチャーです。
>>>あわたさちこスケッチダイアリー


佐渡のお祭り
●小川健一さん
北海道旭川在住・スケッチ教室講師

旭川・珈琲亭ちろる


 3年前とつぜん北海道旭川に現われた描きまくり男。持ち前ののびのびした線で、厳しさの中にも人間臭さのある北国の情景を描き出します。バイクなどのキカイ物、ユーモラスな似顔絵も得意なオールラウンド・スケッチャー。彼のデザインする今話題の「旭山動物園」のさまざまなグッズも人気です。「スケッチ道場」開催中。
>>>けんいちワールドスケッチギャラリー


札幌ファクトリーにて
●近藤麗子さん
東京在住・スケッチ教室講師

福島三春の滝桜


 水彩紙がキューンと音をたてる力強い線と、艶やかな色彩とで確実に大作を中心に描きつづけてきた近藤サン。昨年9月世田谷美術館で公開した、日本各地の桜の巨木を描いた、40号大の大作4点は見るものを「アッ」を言わせました。集中力を「線」を通して爆発させることのできる貴重な描き手です。
>>>近藤麗子スケッチギャラリー


昭和記念公園の春

●佐藤和子さん
神奈川県在住・スケッチ教室講師


犬と紅葉


春の庭

 花や季節の草木を描きたいと思う人はぜひ佐藤作品をナマで見ることです。佐藤さんは、切花はほとんど描かずに、常に自ら育てた草花や野に生える木々とにらめっこしながら描きます。そのデリケートで美しい草花には、だから土の匂いと空の匂いがします。昨年11月吉祥寺での個展で花の近作を一挙に公開してまたまたファンを集めました。
>>>和子のアトリエ

●玉井美香さん
東京在住・池袋コミカレ永沢教室


かくれんぼ


ひまわり畑にて

 現場写生というかたちをとっている上での難題は動きのある人物をどう描くかです。玉井さんは、人物を子供に絞りつつ、これに果敢に挑戦しています。そのストーリー性をもった絵本の世界のような子供のいる風景作品は、どんなに尖った心をも安らかにしてくれるような優しさに満ちています。

●浜地克徳さん
鹿児島市在住・スケッチ教室講師


鹿児島天文館通りの酒場


 そのすぐれたデッサン力で、鹿児島の繁華街や裏通りと真っ向から向き合って描き続けている浜地さん。野球でいえばコントロールのたしかな豪速球投手。その力強い線描と彫りの深い陰影とが見る者を引き込みます。南日本新聞に連載された天文館通りスケッチシリーズが、昨年単行本『天文館物語』として刊行されました。
>>>浜地克徳のスケッチファーム


鹿児島・名山堀にて